2013/09/17
僕が手足口病にかかりました。その体験談を書いてきます。まさか大人が手足口病にかかるとは。
大人の手足口病の症状やら、経過報告、医者の診断、治療法はないけど、対処療法、食事など気づいたことをつらつらと書いておきます。長文です。自分もかかっているときに他人のブログを見て本当に助かったし、なんか希望が持てたのでそういった一助になっていただければと思います。コメントなどもくれればできるだけ返すようにします。
ちかにみ30代前半の男子。子供1歳ちょいです。
まずは「手足口病」とは のまとめ をしてみようかと。
とにかく体験を聞きたい人はここをクリック-------
手足口病・・ 近年子供を育てたことがある親なら必ず聞いたことがある病気でしょう。
2011年に結構はやったらしく、今年2013年は例年よりも早いペースで感染が広がっているそう。
手足口病が流行、都内で警報基準を超える (2013年7月11日 報道発表)
手足口病の患者報告数は18週(4月29日~5月5日)以降、増加傾向を示し、27週(7月1日~7日)には定点あたり6.01人となり、流行警報基準*である定点あたり5.0人を超えました。36週(9月2日~8日)では定点あたり2.86人となり、流行が終息に向かっていますが、警報の解除基準以下にはなっていません。今しばらく、予防、拡大防止のため注意を払っていただくことが重要です。
グラフをクリックすると、東京との感染情報センターのページに遷移します。
■手足口病とは
「手足口病」は、コクサッキーウイルスというウイルス性疾患だそうで、症状としては手足や口の周りに水泡状の湿疹がでること。基本は子供に多く感染し患者の90%-95%は6歳以下の子供に感染するそう。
手足口病のウイルスには湿気や高温に強いという特徴があるらしく、流行するのは夏場が多く、夏の始まりとともに発生し、7月の終わりごろにピークを迎えます。ちなみに僕が感染したのは9月の頭となっており、全体的には落ち着き始めた頃に感染したということになります。
手足口病は感染者の鼻水や唾液などの分泌物によって感染し、飛沫感染もおこるとのことです。だから、食べ残しを食べたり、子供のよだれを吹いたタオルで自分の口を拭いたりしたらアウトってことかな。よくおむつを替えたら手荒いうがいしろとも言われている。
感染してから、3日から5日の潜伏期間があり、発症した後は
1週間から10日ほどかけて自然に治癒とのこと。
ただ大人がかかるとこの1週間は本当に地獄の日々です。悪魔の病気か・・と思う位つらい。
ちなみに、大人が手足口病に感染するのは免疫力・体力が低下している時とのことなのですが、わたしの場合はおそらく旅行中に感染したのではないかと。体力などは落ちていないと思うものの、
- 飛行機が悪天候で飛ばなかったり、子供が初めての長旅だしとか、いろいろ心配ごとがあったことと
- 家と違うので、手洗いうがいをそれほどしなかった(お風呂のシャワーが温泉だったりとかもその理由)
後になって考えると、こんな理由があったのかなあと。
■特効薬はなし
手足口病のワクチンや特効薬はない。とのこと、いくつかの種類ネットでいろいろ調べると基本は3種類程度(?)のウイルスであるが、細かく見るとかなりの数があるので全部に対応するワクチンは作れないとのこと。つまり、予防は手洗いやうがいでしろ、ということはあるものの、かかったらあとは対処療法
かゆいならかゆみ止め
痛いなら、痛み止め
しかないそう。これがまたつらい。
そんなやな病気を僕がどうやって克服したのか。
時系列でその経験談を語って行く
大人が手足口病にかかるとどうなるか
■1日目 強烈な胃痛
いつもより仕事を早めに帰れたので、デパ地下で刺身とかを買って行く。その後電車で何となく体調不良かなーぐらいだったのだけれども、家に帰ると強烈な胃痛。
(あとで医者に聞くと(耳鼻科)それは手足口病と関係ないかなーと言っていましたが、、、)
トイレにこもるも便は出ず、とにかく暖めて暖めてさすってって感じで、市販の胃薬を飲んで寝る。
■2日目 超高熱
普通に出勤。ただ、昼過ぎからなんか寒い。悪寒がする。お昼ご飯を食べて、夕方近くになると明らかな悪寒。これは間違いなく熱あるなーと思いつつ少し残業して帰宅。
家で熱を測ると
これはヤバい。強烈な寒気ということで、家にあったポンタールという頓服を飲んで厚着して寝ることに。
後で食べられなくなるとまずいからとできるだけ野菜やご飯を食べた。
実は子供が、この2日前に手足口病と診断されていて、もしかしたらというのはあったものの、全然ぼつぼつはないし、のども痛くないのでどうかなあ、と思いつつ、嫁さんとはタオルは分けたり、寝るときもマスクをしたり。
夜何度も着替えて、(夏なのに長袖長ズボン)朝を迎える。
■3日目 喉が痛くなる でも手足にぼつぼつなし 口内炎少ない
朝、体温まだ38度ちょうど。会社は休むことに。調整めんどくさいなあと思いつつ、こういうときはみんな優しいので本当に感謝してゆっくり休むことに。
熱が高いので、とりあえず ベンザブロックIP を飲んで様子見。今考えるとこの辺から少し喉は痛い。ただ少し痛いなあって程度。ここまで体感は普通の夏風邪。
朝、昼、と、食べられるときにできるだけ食べようと茶碗1杯といろいろ食べる。食欲はまだある。
夕方、18時位に体温が37.0度まで下がってきて結構元気が出てきたので医者に行くことに。
行ったのは子供の小児科(先生は違うが大人も見てくれる)
子供が手足口病と診断されたと伝えたるが、
「まあ、大人にはほとんど移らないからねえ」といわれ、扁桃腺が腫れているから抗生剤を出そうと抗生物質をもらう。このときは、このときは唇の裏あたりに口内炎が2つ程度、手足にぼつぼつ無し。
ジスロマック ポンタール サワテン レバミピド
抗生物質と痛み炎症を抑える薬 痰を流す薬、胃薬
唇の裏にある口内炎にはケナログ
ということで、先生の診断は仕方ないのかなあと思うものの、手足口病ではないと断言したので個人的には少し安心したのを覚えている。
しかし
今考えると、このときに嫁さんに移す可能性もあるのだから、医者としては手足口病の可能性もあるから様子見しましょうというべきなんじゃないかなーと思いますが。まっ、今のところ移っていないので良しとしよう。
ちなみに子供は超元気。もう治ったらしく走り回っている。
■4日目 ついにボツボツがでて、喉痛が加速して行く
朝から微熱36.8度から37度を行ったり来たり。この日は金曜日だったので、土日もあることだしと会社を休むことに。
夕方位までは、結構平穏で、ベットの上で寝転がったり、iPadで映画を見たり本読んだり、食事も普通に蕎麦を食べたりとそんなに問題がない感じで。もう明日には治っているかなー。あとはちょっと喉が痛いだけかなーって感じでしたが、夕方から事態が変わって行く。嵐の前の静けさか。。この日の数時間は平穏だった。。。
ついに手先にボツボツがでた。丸をつけるときりがないが、赤い感じでぽつぽつと出てきていくつかは水泡になっている。
これは間違いがないのではないかと疑う。ただそんなにかゆみがひどい訳ではない。むしろものをつまんだりするときに痛いって感じでした。
足は1つ2つぐらい出ている感じでこちらも、他の皆さんの体験記の歩けないぐらいというほどではなかった感じでした。
そして一番困ったのは寝る間際。喉が痛すぎて痛すぎて全く眠れない。おそらくこのとき口の中は口内炎で一杯だったのでしょう。
1日後の画像はこれ ちょっとグロいのでみたいひとのみクリック
手足口病の症状 口の中の口内炎。
とりあえず適当に矢印つけましたが、半端がない数。これは痛いよね。。つばを飲み込むのも飲み物を飲むのも一苦労。
まさに地獄。iPhoneを口の中にいれて鏡で画像を確認しながらフラッシュたいて撮りました。結構テクニックがいります。
ベットでは横になれず、机に座ったりしながらうとうとし始めてからベットへ。それでも1−2時間置きに喉によだれが入って咳き込んで起きたり痛くて起きたり。まともにしゃべるのもつらい状態。早く朝がくれば良いのにと。。。
そして次の日が土曜日で本当に助かった。
■5日目 改め耳鼻咽喉科で手足口病の診断を受ける
この日は朝からのど飴が止まらない。とりあえず、嫁さんに近くのコンビニにあるやつを購入してもらう
個人的には、ロッテのカリンのど飴が一番良かったかなー。ちょっとべとべとになるのと大量に食べることになったので後半はノンシュガーを選んだりVC3000のど飴を買ったりしました。おいしさや喉にいいとかは二の次でとにかく喉がスースーすることがプライオリティでした。
土曜日で、先日行った小児科はやっていないので、近くの耳鼻科へ。電話にて症状や状況を伝えると診断できるのできてくれと言われる。早速行って診断してもらうと確実手足口病とのこと。最近は大人にかかることも多いからねえーと。手の水泡と、喉を見てもらい「星の数ほど口内炎あるね」前見た患者はもっとあったからこれから増えるかもね。と死刑宣告のようなコメントをいただく。先生・・・
薬もないし、処置もできないけれども対処療法で、痛みを軽減する麻酔を出しておくねといわれました。出たのはキシロカイン という麻酔薬をだしてもらうことに。この麻酔薬、歯医者で局部麻酔に使うものらしい。もしくは胃カメラを飲む前につけるやつらしい。
希望を胸に薬局をでたところで路上で麻酔をすることに。しかしうまく患部にあたっていないのか舌はしびれるものの痛みはほとんど消えず、いろいろやってみるがうまく行かない。希望が失望に変わった瞬間。
内科でもらった薬は、痛み止めのポンタールと胃薬レバミピド、サワテンは一応飲むけど抗生物質は飲むのをやめた。
この日は全くご飯も食べれず、朝昼夜と水分を激痛をこらえてがんばって飲むのと、多少の蕎麦、冷や麦などの麺類(薬味など一切なし。多分1/3人前ぐらいかな。)とがんばってウィダーインゼリーという感じとなった。痛いのは喉というよりは喉から首全般になっているような気がする。
この日も同様にベット以外でうとうとして、寝たらベット、1,2時間で起きるを繰り返した。
■6日目 喉の痛みは変わらず、手足は落ち着いてきた
この日はもう何もできないので、とにかく嫁さんに移らないように手荒いうがい、同じシーツで寝ない、タオルは共有かしない。食事もほとんど別という感じにした。嫁さんは子供のころ手足口病をかなりやったとのことで免疫があるんじゃないーと言っていたがこの時点で移っていないので本当に大丈夫なのかも。
手足はそれほどかゆくもなく、歩くのに少し違和感、手も少し違和感はあるもののほとんど生活には影響がない。とにかく影響があるのは喉だ。全く治らない。昨日よりも食事はできたが、塩分薄めのぬるいおつゆ少し、蕎麦、そうめん1/3は変わらず、ウィダーインゼリーを飲むことに。
それほど便はでずおならは結構出る感じ。ほとんど食べてないに等しいが体力はない訳ではなくそれなりに活動できる。子供がいるので日中は出かけたり公園に行ったり。とにかくイソジン、のど飴の繰り返し。
■7日目 昨日同様喉の痛みはひどい。
この日も喉の痛みは消えない。ポンタールの代わりにロキソニンを飲んだけど変わらず。キシロカインは気持ちが悪い割には効き目が薄いのでつけず、イソジンでひたすらうがいをしてのどぬーるスプレーのようなものを買ってきて塗布。
30分ぐらいは落ち着くので一日に何度もやっていた。
食事は塩分のうすーいおかゆのようなものを作ってもらってご飯半膳ぐらいを食べました。結構激痛なのだけれどもなんとか我慢できる範囲。不思議とネギは食べられて刻んでいれることでアクセントがつき、食べることができました。
しかし、痛い。このときに体重はマイナス3kg程度。うーでも不思議とそれほどおなかがすかない。
もちろんうんちは出ないけれども、おならは結構出る感じ。あと無理して冷たい麦茶を飲んだりしているので尿もなんとか出る感じ。これが真夏の炎天下ではなくてよかったなあと。水分とらないと熱中症になっちゃうよ。
■8日目 喉の痛みは少し軽く。手足は後ができているけどかゆみも痛みもほぼなし
運がいいのか僕は、手足のボツボツは少なくてすみました。肘やヒザの裏に少し出ましたがそれでも少ない方のようです。それよりも喉。
この日は久々に出勤。あまりにも休む訳にも行かないので。結局はほとんどしゃべれず10分しゃべると喉が痛くていたくての繰り返しで、のど飴をなめながら商談をする始末。あらあら。
食事は外では、コンビニで買ったしっとりとした蒸しパンを少々とウィダーインゼリー。家ではおかゆとなりました。毎回同じではつまらないので出汁を変えてみたり。少しづつ食べれるようになってきました。
口内炎は大きく成長し、白くなってきたので、あと2日位で完治かなと思える程度まで回復。まだ痛いけれども痛いぐらいですむ感じです。この辺までくると希望が持てる感じの回復度合い。
しかし長かった。
本当に一生かかりたくないウイルスNo.1に間違いなく認定されるでしょう。中には、子供しかかからないんでよ。とか普段の生活が悪くて抵抗力なくなってんじゃないの。とか言う人もいる(実際いた)のですが、子供を持つ親の場合子供からの感染は致し方ないことの方が多いと思います。ちゃんと手洗いうがいといってもその間に子供が動き回ってたらおざなりになってしまうときもありまし。そういうことを言うひとほど、子供を育てたことがない、もしくは60歳以上で子育てを忘れてしまった人のことが多いですが…。と自分に気休めの言葉をかけてみる。
今ここ。(2013/9/17)
この後も完全に治ったり、何かしらの展開があれば追記をして行きたいと思います。
#追記
発症後12日目 手足の皮がむけてきた
http://espressoaddshot.blog74.fc2.com/blog-entry-529.html####
ちなみに
参考にさせていただいたブログ。このブログがあったおかげでものすごく助かりました。
おそるべし!大人の手足口病。
http://ameblo.jp/umechips/entry-10948854640.html